大豆イソフラボンには女性ホルモンによく似た作用がある。
そんな話を聞いてから、積極的に大豆製品を食べるようになった単純人間です(笑) 大豆製品っていろいろありますが、その中でも私が好きなのが納豆です。
納豆って好き嫌いは分かれますが、あの独特の風味が堪らないんですよね~。
ただ、1つだけ困ったことがありまして……納豆を食べると口臭がひどくなるんですよね。
この間も、久しぶりに会った友人に「納豆食べてきた…?(笑)」って言われてしまいました。たしかに食べてきたけれど、私ってそんなに臭ってる?
どうして納豆を食べると口臭がひどくなるんでしょう。なにかニオイを誤魔化せる方法はないのか、ちょっと調べてみたいと思います。
納豆を食べたあとに発生する口臭
まずは、どうして納豆で口臭がひどくなるのか、その原因(ニオイ成分)から確認しておきましょう。
原因① アンモニア臭が発生する
ただの大豆があの美味しい納豆へと変わるのは、納豆菌が頑張ってくれているから。煮大豆に納豆菌をふりかけることで、発酵が進んで納豆になる、という仕組みですね。
しかしその発酵の過程で、納豆菌はアンモニアやジアセチルといった成分を作り出します。それらの成分が混ざり合って生まれるのが、あの独特の納豆臭というわけなんですね。
原因② アミノ酸が靴下のニオイに変化
納豆が発酵する過程でもう1つ、ロイシンなど3種類のアミノ酸が、イソ吉草酸などの成分へと変化することも納豆臭の原因とされています。
イソ吉草酸は、ムレた足の臭いの成分でもあります。つまりは、お父さんが脱いだ靴下のニオイということ。
そんな成分が納豆には含まれているんですね。ちょっと衝撃です。
生理的口臭ではあるけれど…
ニンニクやネギなど、もしくは納豆やチーズなどの発酵食品、そしてアルコールやコーヒーなど。
これらの食べ物・飲み物による一時的な口臭は、生理的口臭と呼ばれます。これは、健康な人であっても誰でも発生する口臭。つまりは仕方のないものなんです。
といっても、納豆を食べるたびに口臭がひどくなっては堪りません。
そこで、ここからは納豆による口臭を軽減・予防する効果的な方法をご紹介していきたいと思います!
納豆による口臭にはコレが効果的!
納豆を食べたことによって発生する口臭には、主に2つのルートがあります。
- 1つは、口の中に残った食べかす。
- そしてもう1つは、お腹の中でニオイ成分が吸収されること。
この2つのルートを遮断して、納豆による口臭を防いでいきましょう。
オーラルケアを徹底する
納豆は粘りがあるため、食後も口の中に残りやすい食べ物です。そのため、食べ終わったらお口の中をきちんと綺麗にしておくことが大事。
納豆を食べた後はできるだけ歯磨きをしたいところではありますが、もし外出先などでそれが難しい場合は、うがいだけでもしておきたいですね。
食前に牛乳を飲む
ニンニクによる口臭や体臭対策にも有効な、食前に牛乳を飲むという方法。牛乳が胃に膜を張ってくれることで、納豆やニンニクのニオイ成分が吸収されにくくなります。
ただ、牛乳と納豆、牛乳とニンニクの組み合わせってあまり合わないので(笑)2つの味が混ざらないように気をつけたほうが良さそうですね。
臭いにくい調理法
納豆というと、普通に混ぜて、ご飯にかけて食べるのが一般的ですよね。ですが、ちょっと調理法を一工夫するだけで、納豆嫌いの人でも食べられるぐらい納豆臭さがなくなるので知っておくと得ですよ。
いつもの納豆にプラス
納豆にプラスするなら、漬物やキムチがおすすめ。シャキシャキした歯ごたえが絶妙ですし、なにより漬物やキムチに含まれる乳酸が、納豆のニオイ成分であるアンモニアを中和してくれるため、ニオイ軽減につながります。
もしくは、オリーブオイルやごま油、ポン酢などを加えてもいいですね。分量は小さじ1~2杯程度でOK。それだけで味も変わって、ニオイも抑えられるため、納豆が苦手な人でも食べやすくなりますよ。
加熱する
納豆チャーハンや納豆スパゲッティ、納豆オムレツなんかは定番ですね。
もしくは、ちょっと変わり種で納豆の天ぷらなんかはいかがでしょう。納豆を衣につけて揚げることで、納豆臭さが消えて格段に食べやすくなります。海苔だったり、ぎょうざの皮やワンタンの皮などに巻いて揚げてもいいですね。
加熱すると調理中のニオイが気になる人も多いと思いますが、天ぷらならそこまでニオイも強烈にならないのでおすすめですよ。
ただし、納豆は加熱することで、血液をサラサラにしてくれるナットウキナーゼなどの成分が働かなくなってしまいます。納豆の栄養価をそのまま取り入れたい人は、加熱しない調理法のほうがおすすめですね。
臭いの少ない納豆を買う?
最近ではスーパーでもいろんな種類の納豆が売られています。
その中でも、ミツカンが出している「金の粒 におわなっとう」は、発酵の過程でアミノ酸がイソ吉草酸(足の臭いのもとになる成分)に変化する部分に注目することで、ニオイの少ない納豆を開発することに成功しています。
気になる方は、ぜひスーパーで探してみてくださいね。
【最終手段】それでも臭いが気になる人は
実は、上でご紹介した方法よりさらに簡単に、納豆による口臭を軽減できる裏ワザがあるんです。
少しお金はかかってしまいますが、ずばり効果てきめん!なアイテムを最後にご紹介して、この記事を終わりにしたいと思います。
お口に効くタブレット
食後にうがいもできない。そんな時でも安心なのがエチケットタブレットです。
食後に1粒舐めるだけ。さっぱりできるミント味のものから美味しいヨーグルト味のものまで、様々な商品が出ていますが、配合されている消臭成分によって、お口のニオイをしっかりリセットしてくれます。
水なしでサッとケアできるから、このあとすぐ人と会う予定がある!なんて時のためにも、持っておくと安心のアイテムですね。
お腹で効くサプリメント
お腹の中から息をすっきりさせてくれるサプリメントですが、飲み続けることで、臭いにくい体質へと改善してくれる優れものでもあります。
シャンピニオンエキスやデオアタック、フィトンチッドなど、消臭のための専門的な成分がこれでもかと配合されているから、やっぱり効き目が違います。
口臭だけでなく、ありとあらゆる体臭をケアしたい。そんな人にはサプリメントがおすすめですよ。
ニオイに負けず、納豆を楽しむ
「畑の肉」とも呼ばれるほど、良質なタンパク質を始め、ビタミンやミネラルなど栄養豊富な納豆。ニオイが気になるから食べない、なんて勿体なさすぎます。
納豆による口臭のお悩みは、日本特有と言うべきかもしれませんが、だからこそ上手く対策をしていきたいですよね。
今はエチケットタブレットやサプリメントなども登場して、昔よりも納豆を気兼ねなく楽しめる時代となっています。ぜひともニオイを気にせず、納豆を楽しみたいものですね。