コンビニで手軽に買えるミンティアやフリスクといったミントタブレットですが、最近は大粒タイプが人気のようです。1粒でも食べ応え抜群だから、おやつ感覚で食べている人や、口臭予防で食べている人からの受けがいいみたいですね。
といっても、私はこれまで普通のフリスクしか食べたことがありませんでした。大粒タイプは後輩に教えてもらいました。その後輩のデスクの上には、必ずといっていいほどフリスクのケースが置いてあるんですよね。
「先輩、今の時代はフリスク ネオですよ~」そう言って後輩が見せてくれたのが、大粒タイプのフリスク「フリスク ネオ」でした。
フリスクネオって、私がいつも食べている普通のフリスクとどう違うのでしょうか。毎日フリスクネオをポリポリ食べている彼女の健康に問題はないのでしょうか。フリスクネオについてちょっと調査してみたいと思います。
フリスクネオは何が違う?
まずはフリスクネオ(FRISK NEO)の基本情報からチェック!
クラシエフーズが輸入販売
私もフリスクにはお世話になってきましたが、この記事を書く前までは、てっきり日本のお菓子だと思っていました。でも実のところ、フリスクはオランダ製。オランダで作られたものを、日本ではクラシエフーズが輸入販売しているんです。
日本で本格的に販売され始めたのは1994年。ミンティアの販売開始が1996年なので、ミントタブレット業界ではミンティアより先輩です。もちろん、どちらも20年以上の長きにわたって愛されてきた商品ですが。
クラシエフーズは化粧品や食品、漢方薬など、商品を幅広く展開している会社です。有名な商品には以下のようなものがあるのですが、「え、これもクラシエだったんだ!」って思うものが多いんじゃないでしょうか。
【化粧品】
- ナイーブ
- アロマリゾート
- いち髪
【食品】
- ねるねるねるね
- 甘栗むいちゃいました
- メントス
- チュッパチャプス
- ヨーロピアンシュガーコーン
メントスやチュッパチャプスも外国のお菓子で、フリスクと同じようにクラシエが輸入販売していたんですね。クラシエが輸入販売していなかったらチュッパチャプスもフリスクも食べれなかったかもしれないと思うと、なんだか不思議な感じがします。
普通のフリスクとここが違う!
フリスクネオと普通のフリスク、最大の違いは粒の大きさにあります。フリスクネオは従来品(普通のフリスク)の約5倍の重量ということで、1粒でも味が長持ちするので、満足感を得やすくなっていますね。
形は丸みのある三角形。2層構造になっていて、片方は普通の白いタブレット、もう片方はフレーバーに合わせて色が付いたタブレットとなっています。
ちなみにフリスクシリーズには、フリスクネオと普通のフリスクのほかにフリスク クリーンブレスというものもあります。せっかくなので、現在公式ホームページに載っているこの3タイプを簡単に比較しておきましょう。
フリスク | フリスク ネオ | フリスク クリーンブレス | |
特徴 | 定番ミントタブレット。重量が発売時の120%になって満足感アップ! | 重量が従来品の約5倍! 長く味わえる大粒タブレット | キレイな息が30分続く! 緑茶抽出物入りの大粒タブレット |
内容量 | 8.4g(50粒) | 35g(50粒) | 35g(50粒) |
価格 | 200円(税抜) | 286円(税抜) | 286円(税抜) |
フレーバー | ペパーミント、スペアミント、ブラックミント、ベリーミント | ペパーミント、レモンミント、グレープ、ホワイトピーチ | フレッシュミント、ストロングミント |
フリスクネオが2層構造なのに対して、フリスククリーンブレスは3層構造になっていて、真ん中の層に緑茶抽出物が配合されているようです。
値段が同じなら緑茶抽出物が入っているほうが良くない? って思ってしまいますが、フリスククリーンブレスにはフルーツ系のフレーバーがないのがちょっとマイナスポイントですね。
フリスクネオの味は4種類
フリスクネオには現在(2018年7月末)
- ペパーミント
- レモンミント
- グレープ
- ホワイトピーチ
という4つのフレーバーがあります。それぞれの味についても軽く見ておきましょう。
ペパーミント
普通のフリスクにもある味なので、皆さんお馴染みなのではないでしょうか。大粒なので、普通のフリスクではちょっと物足りない!という人におすすめです。たっぷりのミント感と清涼感を長く味わえますよ。
レモンミント
スッキリとしたレモン味でお口の中もサッパリ。爽やかなレモンミントはリフレッシュしたい時にもピッタリですね。
グレープ
ジューシーなグレープの風味を堪能したいならこちら。フルーティーなミントタブレットは老若男女から愛される味ですね。
ホワイトピーチ
2018年の2月に新登場したばかりのニューフェイス。ジューシーで豊かな甘みが味わえるので、女性からはもちろん、男性からも人気のある商品です。
今は幻!? サワーラズベリー
今はもうラインナップから外れてしまいましたが、過去にはサワーラズベリー味という商品もありました。甘酸っぱいラズベリーが美味しそうですね。もう食べることができないのは残念です。
【フレーバー別】フリスクネオ人気ランキング
現在は4種類のフレーバーが展開されているフリスクネオですが、一体どの味に人気があるのでしょう。ちょっと見てみたいと思います。
男性 | 女性 | 子供 | |
第1位 | ペパーミント | ホワイトピーチ | グレープ |
第2位 | レモンミント | レモンミント | ホワイトピーチ |
第3位 | グレープ | グレープ | レモンミント |
男性で見ると、やはり王道のペパーミントに人気が集中しますね。きっと普通のフリスクでペパーミント味に慣れている人も多いのでしょう。ただ、女性や子供からするとペパーミント特有のガツンと来るミント感がちょっと苦手……という人も多いようです。
ミントが苦手な人や、子供でも食べやすいのはやっぱりグレープやホワイトピーチといったフルーツ感の強いものになりますね。逆にミントもフルーツ感も両方楽しみたいという人には、レモンミントをおすすめします。
フリスクネオの成分は危険!? 食べ過ぎに注意!
フリスククリーンブレスには緑茶抽出物が配合されているようですが、フリスクネオにはなにか特別な成分は配合されているのでしょうか。危険な成分が入っていないかどうかも一緒に確認していきたいと思います。
フリスクネオを構成する成分
フレーバーによっても少しずつ違ってきますが、フリスクに配合されている成分を1つずつ見ていきましょう。
甘味料
フリスクはお砂糖を使っていないシュガーレスですが、その代わりに甘味料がたっぷり使われています。使われている甘味料は以下の3つ。
- ソルビトール
- アセスルファムK
- スクラロース
ソルビトールはお砂糖より甘さは控えめですが、カロリーがお砂糖の3/4ほどしかないというメリットがあります。自然界にも存在する甘味料なので、普通に摂取している分には危険性の少ない添加物です。
アセスルファムKは、逆にお砂糖の200倍という甘さを持っている甘味料です。カロリーも0kcalなので、一見すると甘味料としてはすごくいいものに思えますが、アセスルファムKはいわゆる人工甘味料。体への負担が少し心配です。
スクラロースはさらに甘く、お砂糖の600倍という甘さを持っている人工甘味料です。こちらも0kcalですが、添加物として認可されたのも比較的最近なので、安全性の面からは少々心配が残りますね。
ショ糖エステル
フリスクネオのすべてのフレーバーに配合されているショ糖エステル。これは乳化剤として入っている成分のようですね。水と油を混ぜる界面活性剤のようなもので、タブレットの口当たりを良くしたりするために使われているようです。いろいろな加工食品に使われている添加物なので、普通に食べている分には特に問題なさそうです。
香料
フレーバーの風味を出すためには、やはり香料って必要みたいですね。もちろんフレーバーによって使われている香料は違いますが、どのフリスクネオにも配合されていました。
酸味料
酸味料が使われているのはペパーミント以外、レモンミント・グレープ・ホワイトピーチの3種類です。フルーツ系のフレーバーには大概入っていますよね。
着色料
フリスクネオは2層構造で、片方に美味しそうな色が付いています。その色を出しているのが着色料。それぞれのフレーバーによって使われている着色料は少しずつ違うようです。
- ペパーミント→青色1号
- レモンミント→V.B2(ビタミンB2)
- グレープ→アントシアニン、カロチノイド
- ホワイトピーチ→アカダイコン、V.B2、ブラックカーラント果汁
アントシアニンなどの天然色素が使われているものもありますが、青色1号といった合成色素が使われている商品もありますね。合成着色料を気にする人は少し注意したほうがいいかもしれません。
食べ過ぎは危険かも・・・
成分を見た感じ、フリスクネオを大量に食べるのはあまり体に良くないかなぁという印象です。フリスクネオを過剰摂取したときに考えられることを解説します。
お腹が緩くなる
まず、大量に食べるとお腹が緩くなって、腹痛や下痢を引き起こす可能性があるということ。その原因となるのが甘味料として使われているソルビトールです。ソルビトールは下剤にも使われる成分なので、過剰摂取にならないように、気をつけながら食べる必要はありますね。
太る
フリスクはお砂糖が使われていないシュガーレスではありますが、もちろんカロリーはあります。
カロリーとしては、1缶あたり
- ペパーミント:107kcal
- レモンミント:108kcal
- グレープ:108kcal
- ホワイトピーチ:111kcal
普通のフリスクより大粒なので、1缶ぺろりと食べてしまうことはあまりないとは思いますが、机の上など目に付くところに置いておくとついつい食べてしまうのが人間という生き物です。知らない間に1缶食べ終わっていた、なんてことにならないように気をつけましょう。
ちなみに普通のフリスク(ペパーミント)は1ケースあたり25kcalなので、フリスクネオ1缶は、普通のフリスク4個分ほどとなりますね。
フリスク依存症が怖い!
フリスクネオの食べ過ぎによる最大の恐怖は、フリスク依存症かもしれません。お砂糖の200倍の甘さがあるアセスルファムK、お砂糖の600倍の甘さがあるスクラロース……こんなものばかり摂っていたら、お砂糖や果物の自然の甘さでは満足できなくなってしまいますよね。
人工甘味料の強い甘さに慣れてしまって味覚が狂ってしまったら、それはもう立派な味覚障害です。たかがお菓子で味覚障害になることもあるんだって思うと怖いですね。
どのくらいから「食べ過ぎ」になる?
では、どのぐらいの量で「食べ過ぎ」の恐れがあるのでしょう。ミンティアやフリスクといったコンビニで買える普通サイズのタブレットの場合、1日2ケースほどが目安とされています。容量やカロリーで見ると、フリスクネオは普通のフリスクの4倍ほど……
ということは、フリスクネオなら1日で半缶ほど、までに留めておくのが無難でしょう。もしフリスクネオを毎日1缶ペースで食べていたのなら、ぜひこれからはその1缶を2日かけて食べるように意識してみてくださいね。
フリスクネオは口臭予防に効果なし?
ミントタブレットを口臭対策として食べている人も多いのではないでしょうか。でも、フリスクネオではあまり口臭対策できないかも。その理由をお教えします。
口コミをチェック
実際にフリスクを常用している人たちは、一体なに目的でフリスクネオを食べているのでしょう。口コミから探ってみたいと思います。
友達から「眠気覚ましにいいよ」って教えられて食べるようになった。ペパーミント味はたしかに1粒で眠気が吹き飛ぶけど、自分にはちょっと辛いかな。辛いのが苦手な人にはレモンミントぐらいがちょうどいいかも。
ペパーミントはミント感が強めなので、眠気覚ましにはちょうど良さそうです。ただ、ミントがあまり得意でない人からするとちょっと辛いかな。長く舐めていられるので、車の運転中などにも重宝しそうです。
おやつ感覚で食べているけど、1粒で普通のフリスク3~4個分あるから食べ応えはあるね。ケースも普通のフリスクみたいなプラスチックじゃなくて缶タイプだから、持ち歩いていてもオシャレ。
グレープやホワイトピーチはミントというよりもフルーティーな甘さが特徴なので、おやつ感覚で食べるにはもってこいかもしれません。ちょっと甘いものが欲しくなったときに口の中に1粒入れておくと良さそうです。ただ、食べ過ぎには注意してくださいね。
食後のエチケットとして口に入れているけれど、スッキリ感はあまり長く続かないかな。これだったら普通のフリスクでも十分かも。
フリスクはお菓子なので、さすがに本格的な口臭対策として食べている人は少ないですが、食後の口直し程度で使っている人は多いですね。でも、大粒の割にはあまりお口のスッキリ感は続かないようです。
口臭予防ならフリスク クリーンブレスのほうが〇
フリスクネオは結局のところ甘味料と添加物でできたお菓子なので、お口をスッキリさせる効果は期待しないほうが良さそうです。もしフリスクでお口をスッキリさせたいなら、フリスクネオではなくフリスク クリーンブレスのほうをおすすめします。
フリスク クリーンブレスは3層構造で、真ん中の層に緑茶抽出物が配合されています。
フリスク クリーンブレスの販売が開始されたのは2017年9月ですが、その年にイタリアで行った実験によって、緑茶抽出物を配合したシュガーレスのタブレットには口臭を軽減する作用(口臭の原因となる揮発性硫黄化合物を減少させる作用)があるということが証明されています。
その実験を受けて作られたのがフリスク クリーンブレスなので、口臭対策でフリスクを食べるなら断然こちらをおすすめしますよ。
フリスクよりもっと効果的なタブレットがある!
ですが、フリスクネオもフリスク クリーンブレスも結局はお菓子です。眠気覚ましや、ちょっと小腹が空いたときに食べるぐらいならいいのですが、お口をスッキリさせたいならフリスクよりもっといいものがあります。
それが、いわゆる「エチケットタブレット」や「エチケットサプリメント」と呼ばれる商品。
フリスクが甘味料や添加物でできているのに対して、このエチケットタブレットやサプリメントには消臭成分をはじめとした様々な成分が配合されていて、口臭をバッチリケアしてくれるんです。
たとえば
- シャンピニオンエキス
- デオアタック®
- 柿渋エキス
- 乳酸菌
など。もちろんフリスク クリーンブレスに入っている緑茶抽出物が配合されている商品もたくさんありますよ。
タブレットとサプリメントどっちを選ぶ?
エチケットタブレットにも、エチケットサプリメントにも、上でご紹介したような消臭成分が含まれているのですが、どちらを選んだほうが良いのか分からない方も多いと思います。
1つの目安としては
- 口臭を重点的にケアしたいなら「タブレット」
- 口臭だけでなく体臭など幅広く嫌なニオイをケアしたいなら「サプリメント」
- 美味しくケアしたいなら「タブレット」
- 手軽にケアしたいなら「サプリメント」
フリスクに慣れている人からするとタブレットタイプのほうが良いかもしれませんね。ただ、タブレットタイプの場合は食べやすいようにと甘味料などが使われていることもあります。それが心配な方はサプリメントタイプのほうが安心と言えるでしょう。
といっても、エチケットタブレットにはきちんと毎日の目安量が定められています。フリスクのように食べ過ぎる心配がないのは有難いですね。
【まとめ】フリスクネオの食べ過ぎは避けるべき!
フリスクネオ1缶を1日で食べ切っているようなら、今すぐその習慣を改善してください。フリスクネオは結局のところ、甘味料と添加物のオンパレードです。あまり食べ過ぎていると、体に悪影響が出てしまうかもしれません。
もちろんフリスクネオを食べるな! ということではありません。フリスクネオは大粒で味が長続きしやすいので、ゆっくりと味わって食べていれば、食べ過ぎ防止にも繋がります。ようは、上手く食べられるかどうかですね。
食べ過ぎないためには、噛まずに舐めて味わうこと。これも1つの方法ではないでしょうか。もしそれでも食べ過ぎてしまうようなら、思い切ってフリスクをやめて、エチケットタブレットに切り替えてみることもおすすめします。
口臭をスッキリなくしてくれるのに、食べ過ぎになることがないタブレットは要チェックです。